北陸の晩秋は見事でした - 기행문 [紀行文]
子供たちが今年中に日本へ温泉しに行こうと話を持ち出したのが10月初で、
四国、九州、北海道と行き先を探しているうち、ついでに日本の古都も
観光するのはどうかと私が推薦したのが北陸、決めた後からが大変だった。
航空便の予約は息子が容易く済せたものの、母の役目に回った宿探しが生易しくない。
夜が更けるのも忘れてインターネットにへばりつき、どうにか手頃な宿は選び出したが
今度は予約という壁にぶつかった。金沢のホテルはインターネットで予約出来たが
温泉宿は予約フォームが日本人向けで、どんなに試みてもだめだった。電話をかければ
簡単に済むのは百も承知だが、日本語でしゃべれるかどうか自身がない。とりあえず
両方にファックスを出すと、一方はすぐオーケーの返事が来たけどもう一方は梨の礫、
二日間待ち、恐る恐る日本語で申し込み、やっと予約を済せたのが出発一ヶ月前だった。
穏やかだった秋日が出発日から零下に落ちるなんてまったくついていない。
衣服を重ねて着込み、9時15分発の飛行機に乗るため早朝6時に家を出た。
日曜日の小松行は客が少いのか三つの航空便乗客を合わせたようだが、それでも
空いた席が目につく。私には二時間足らずの飛行が丁度良かったが、合間に配る、
まずい機内食には閉口した。
11時過ぎに小松空港から出ると、ソウルよりずっと温かい風が頬を撫でた。
金沢で泊るホテルは香林坊の観光中心地にあって、見たい所すべてを徒歩で
行けるのが最大のメリットだった。
とりあえずフロントに荷物を預け傘を一本借りて兼六園に向かった。
昔の面影を抱いておっとりと構えている金沢、町を出歩く人もまばらで、
ブラブラと歩くとすぐ其処が兼六園だった。
以前訪れた時もそうだったが、今度も旗を掲げたガイドに導かれてそぞろ歩く
団体に幾度も出会う。雪吊りされた見事な松や、池に映る辺りの紅葉の美しさに
うっとりしていると、強い風と共ににわか雨がぱらついた。傘をさして少し歩くと
雨は止むが、すざましい風が身を縮ませる。雨と風が交差に襲うのでろくに園内を
見歩くことができない。雨漏りがてら園内の食堂に入った。
食事中に雨は止んだが、相変わらず気候の動きが怪しい。私たちは早足で
金沢城公園を見回り、記念写真もそこそこにホテルへ戻った。
二日目、朝食を済せてホテル裏の武家屋敷跡を散歩していると、とあるコーナーで
撮影が始まっていた。後ろの方に佇んでいると、和服の紳士が向うからゆっくり
歩いてくるシーンを撮る。歴史ドラマかなと興味がわいたが、子供たちに急かされて
踵を返し金沢老舗記念館へ。
階段恐怖症の私は二階へ上がらず、みせの間で待っていると、やがてふたりが
日本の文化をたっぷり味わったと満足顔をして下りてきた。パンフレッドをのぞくと、
各老舗に伝わる生活諸道具の「金沢老舗百年展」が開かれているとある。惜しかった。
近江町市場は以前と変っていた。活気溢れる魚売り場で、炙ったくし刺しイカを頬張り、
回天寿司で舌鼓をうちながら皿を重ね、コーナーのカフェでコーヒーとシュークリーム、
満腹になって東茶屋町へ向かった。
パンフレッドに'金沢の情緒が色濃く感じられる茶屋町'とあったか、全くその通りだ。
あ、あれが紅殻格子ってものか、とつぶやきながら、お茶屋をのぞいたりする。
一軒に、借り衣装を着付けてあげるとの貼り紙があったので、娘に
'どう?着飾ってこの路を行ったり来たりしてみたら?'とからかうと、
'トライして見る気はやまやまだけど、寒いから次にする'と言い返すのだった。
夜の金沢メインストリートは、いち早く飾ったクリスマスイルミネーションで明るく
華やかだった。しゃれたショウウィンドーをのぞきつつ、レストラン探しにやたらと
角を曲がる。息子は豚カツ、娘は餃子、私は天丼、こんなに食べたいものが違っては
見知らぬ土地で気に入った店など探せるはずもない。
金沢駅から加賀温泉郷まで一時間足らず、予約した送迎バスに乗って山中温泉に向かう。
午後五時を過ぎたばかりで日が暮れ、すぐ真っ暗になった山道をバスが登る時はちょっと
不安になったが、間もなく到着した宿は想像したよりずっと素敵だった。やっぱり
自分の選択に狂いはなかったのだ。さっそく風呂へ。大浴場も露天風呂も申し分ない。
風呂後の部屋での夕食もゴージャスで、次から次へときれいに平らげる。息子が、
年増の仲居さんがいちいちお膳を運ぶのが気になるのか手助けをする。
やっぱり部屋でゆっくり品定をしながら食事を取ってこそ日本宿の真味を感じれるのだ。
偏食で小食の息子が出される料理すべてに手をつけるのが意外だった。
三日目、障子を開けると雨に霞んだ山水画が広がっていた。自然で目を洗うとは
このことか。朝食前に娘と散歩に出かけた。渓谷に沿った遊歩道を歩きながら、
きれいに染まった紅葉をほめる。実にすばらしいビューだった。
もう一度露天風呂に入ってからチェックアウトし、未練を谷間に残したまま
從業員たちが見送るなかで送迎バスに乗った。
一旦加賀温泉駅に戻り、片山津のホテルに電話するとすぐ迎への車が来た。
昨日は山、今日は潟、自分が考えても立派なスケジュールだと得意顔になる。
案内された部屋から広々とした柴山潟の全景が見えた。
晩秋の.冬を誘う雨がしとしとと降る中を散歩がてら丘の上まで歩き、小綺麗な
レストランへ入った。メニューを持ってきたウェイタ-がすかっとした美男子で
タレント顔負けね、と娘にささやく。日本で洋食食べてしくじったこといっぺんも
無いが、この店の鶏肉もパスタもサラダもすごく美味しかった。
片山津温泉は明治時代からの歓楽温泉だったが, 団体客が減り、大型ホテルの
閉鎖が相次ぎ現在14軒ほどになったそうで、活気は感じられなかった。しかし、
霞んだ柴山潟を見下ろしながら、娘と二人だけで露天風呂に浸っていた
恍惚な一時はいつまでも心に残ることだろう。
四日目、最後の風呂をゆっくり浴び、バイキングの朝食をたっぷり取ったあと、
すっかり再充電された心身を確かめながら帰りの荷造りをはじめた。。。
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