私の日記その百四十一 2021年3月26日    -   잡문 [雜文]

  数日前亡き息子の後輩が娘へ久しぶりに電話をかけて、私と娘を昼食に招待したのが
昨日だった。家から牛耳洞まではちょっと遠かったけれども春の綺麗な景色と空気を味わう
事だけでも素晴らしかったが、素敵な紳士になった二人を目の前にして、自分の息子を頭に
浮かべつつ楽しい数時間を送ったものだ。
  幼い頃敦岩洞に棲んでいたので、牛耳洞には母に連れられてちょくちょく往ってみたものの見違えるほど変わり、ビル屋上のレストランで眺める街は高層ビルやアパート等でうずくまりまるで西洋都市のようだった。久しぶりのビーフステ─キも旨かったので残らず食べたっけ。
 中年に変わった紳士二人の、息子と過ごした大学時代の思い出話を色々聞きながら忘れかけていた息子の面影が浮かび、歳甲斐も無く涙が滲んだ。生きていたら今頃素敵な有名紳士に間違い無くなっているはずだと、二人共に惜しがっているのを聴きつつ涙が出そうなのを一生懸命押えた。
 息子があの世へ逝って八年しか?!経っていないのにこれほど長く感じるのはど してだろう。
中年に代わった彼らと供に過ごした数時間がそう感じさせるのか......
家に帰ってすぐ息子の部屋の写真を眺めながら、涙が出そうになるのを一所懸命押えた。