遠い国からの手紙 - 잡문 [雜文]/日本語
メールボックスの中に航空封筒が入っていた。携帯電話やイーメールが手紙代わりに
なってから、メールボックスには印刷物や告知書などばかりが詰まっていて、ろくに
開けても見ないこの頃なので、航空封筒を見つけた時には胸がわくわくした。
3年前の暮に楓の押し葉を添え、病気の具合いを気遣い励ましの手紙を送ってくれたが、
今度は珍しい押し花を添えた、深い傷をいたわる温かい手紙だった。この花は仙人掌の
一種で、棘をいっぱい付けた幹のてっぺんに咲いたものだとか、眺めるうちに涙が滲んだ。
返事を書くうちに4年前を思い偲ぶ。退院して間もないのでちょっと辛かったが、
ダウンタウンまで出かけ、すぐカナダへ帰ればならない彼女と昼食を共にしたのが
昨日のことのようにありありと浮かぶ。その日の写真を探し出しじっと見つめていると
無性に逢いたくなった。でも私はカナダまで行けない。もうそんな歳になったのだ。
うら寂しい気持を押さえながら友の代りに押し花をそっと抱く。
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