私の日記 その二十三 - 잡문 [雜文]/日本語
8月15日
船戸与一著の「砂のクロニクル」を読み終えた。文庫本でも分厚く、
上下になっているので読む前から気圧されたものだが、いざ読み始めると
興味深い内容で、結構面白くもあり、暑さを忘れて読み耽けった。
船戸与一は冒険小説家で冒険小説協会大賞を6回も受け、2000年には
直木賞も受賞した人気作家だとか。そう言えば以前に読んだ「蝶舞う館」も
戦後のベトナムが舞台の冒険小説だったっけ。
今度の小説は中東での、イスラム革命、イラン・イラク戦争、クルドのゲリラ、
その中にからまる日本とロシアの武器商などの話が繰り広げられる。
スケールが大きく、未知のことがいっぱいで読み辛らかったが、クルド族の
悲劇が理解でき、中近東の歴史をお復習したと言えよう。それに加え、
人間の恐ろしさ、冷酷さ、卑怯さ、慾深さなど、汚い面をじっくり味わった。
本好きに生れて良かった。本が読めるほど日本語が出来て良かった。
昨夜からずっと続いた雨が午後になって雷鳴を伴う暴雨になり、地下鉄が
水浸しになったとのテレビニュースを見ながら、またかとうんざりする。
幸い夕方止んだので食パンを買いに大通りまで出かけたが、久しぶりの
外歩きで足がふらつく。こんな調子ではやむなく杖に頼らねばならぬかも、
と考えただけでぞっとする。
足が萎えては廃人も同樣、明日から必ず夕食後少しづつ散歩すること、
しっかり自分に言い聞かせる。
それにしてもなんと爽やかな日暮れ時だろう。雨に洗われた空気の甘いこと。
街角の木槿の白い花が一層冴えて見える。道路の水溜まりを避けて
ゆっくり歩きながら鼻唄でも唄いたくなった。
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