私の日記 その十七 - 잡문 [雜文]/日本語
二月二十一日
二月下旬になると冬将軍も力尽きたのか徐々にしり込みし始めたらしく
昨日今日とびっくりするほど気温が上がり、重い腰をあげて怠けていた
家事に取り組む。もうてきぱきと仕事を片付けれないから、モタモタしている
うちに日が暮れる。
まずあちこちに置き忘れていた本をまとめて本棚に移し、貸して貰った
20冊ほどの小説を還すためボール箱に納めた。還したらまた送ってくださると
約束したから早速送り返すことにしよう。
この頃は読む一方から忘れてしまうので、題でもメモして置かぬと
読んだものを繰り返し読む羽目になる。ずっと前に読んだものならそれでも
頷けるが、最近読んだばかりなのに、10ページぐらい読んでも
記憶が蘇らないのには呆れ返る。しかし不思議にも若い頃読んだものは
ちゃんと覚えているのだ。認知症になった人が幼い頃のことばかり
覚えているのとおなじ脈絡だろうか。
息子が私の携帯電話をスマートフォーンに換えてくれた。電話忌避症の私め
いつも充電を忘れているし、通話だけで文字メッセージもろくに送れないくせに
インターネットを始め様々な機能を揃えている機械だからといって欲しがるなんて
いまだにミーハー族から抜けられないのか。
とにかく配達された携帯電話機は受け取ったものの、これからが大変、
第一スクリーンに映るアイコンや数字を指でタッチすることが難しい。
息子は画面を指でしごくと新たな画面になるが、私がすると逆戻り、あーあ
もう頭が痛くなった。彼はすでにmp3やインターネットに繋ぎ嬉々としていながら、
母さんはひとまず通話と文字メッセージと写真ぐらい覚えることだね、
なんて言っちゃって。。
「ホーム・ドラマ」という日本の連続ドラマを楽しむ。
タイへの観光旅行で交通事故にあい家族を失った人達9名が集まって共に暮す
内容だが、深い傷を背負いつつも互いに慰めあい、前向きに生きて行く姿を
たんたんと描いていて、心和む良いストーリーだった。
子供二人を無くして一人ぼっちになった母役をイシダアユミが演じていたが、
ブルーライト横浜を唄っていた昔よりぐっと老けて痩せこけていた。
でも演技はうまかった。
