「人生は山坂多い旅の道」   -   잡문 [雜文]/日本語

還甲- 六十歲でお迎えの來た時は 只今留守と云え
古稀- 七十歲でお迎えの來た時は まだまだ早いと云え
喜壽- 七十七歲でお迎えの來た時は せくな老樂これからと云え
傘壽- 八十歲でお迎えの來た時は なんのまだまだ役に立つと云え
米壽- 八十八歲でお迎えの來た時は もう少しお米食べてからと云え
卒壽- 九十歲でお迎えの來た時は そう急がずともよいと云え
百壽- 九十九歲でお迎えの來た時は 頃見てこちらからぼつぼつ行くと云え
                                      *     *
先日、上記の一つに当てはまる友人が仲間たちを招き、中華料理をご馳走して
くれましたが、13歳に巡り合い、喜悲哀歡を共にしつつ、気の遠くなるような
月日を過ごすうちに、とうとうお互い皺くちゃの白髪頭になってしまったと、
顔を見合わせながら感無量になったものです。

そういえば、若い頃、みんなでおしゃべりしながら、各々何才まで生きたいのか
述べ合ったことがありますが、たしか私は60歳を越えたらいつ逝ってもかまわないと
言ったのを思い出し、変な気持になりました。あの頃は、70歳を越えると長生き
したと周りで祝福してくれたのですから、祝福を受ける歳をとっくに越えた私は、
もう悔いなくあの世へ旅立つ事ができるまで生きたことに気付いたからです。

命に未練など無いとうそぶいていた友が、60歳で死んだ時はすごく慌て、惜しみ、
悲しかったけれども、一方では自分なりに潔くこの世を捨てたのだと納得
しましたが、どうしても80歳まで生きて見せると力んでいた友が、一昨年
死亡した時は, さすが胸が張り裂けるようでした。あんなに長生きしたくて、
癌も恐れず立ち向かっていたのに、可哀想で、哀れでなりませんでした。

夏になり、ぐんと体力が落ちました。眩暈がし、食欲が減り、寝付きも悪く、
ともすると悪夢にうながれます。 昨夜は特に蒸し暑くてなかなか
寝付かれませんでしたが、今朝はぐずぐずせずがばっと起き上がりました。
「お迎えの來た時は せくな老樂これからと云え」とまではいかなくとも、
まだ暑さに負けてはならないと自分を奮い起たせたのです。

壽命は神から承ったもの、何時お迎えが來ても、おとなしく付いて行く覚悟は
しているものの、痛い目にあわせず, お手柔らかにつれて行かれたいものです。
今日、友人の旦那さんの通夜に行って来ましたが、15年前に脳溢血で倒れた
友人は少しづつ体調を取り戻しているのに、側で長い間看病していた旦那さんが
性根尽きたのか、あっけなくあの世へ旅立ってしまったのを目にしたので、
より切実に幸せな最後を願う心情になったと思います。

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