貫井徳郎という作家 - 잡문 [雜文]/日本語
全くやりきれない気分で暫く目を瞑っていた。なんと惨い推理小説だろう。
身も心も奈落へ突き落とされるような余韻が全身を駆け巡る。前に讀んだ
'慟哭'もそうだったが、この'灰色の虹'はそれを上回る実に惨い内容だった。
身に覚えがなくても、実績に目の眩んだ惡德刑事にかかると殺人者に捩じ上げられ、
本人はおろか、家族諸共破滅してしまう。どんなに自分がやってないと呼訴しても、
確実な証拠でもないあやふやな証言だけで懲役7年を言渡された若者が
物語について行けず,何度も本を投げ出した。
私は若い頃から松本清張の本格推理より結城昌治のコミック推理を好んだが
最近のは暗くて後味悪い内容がほとんどで、若い人たちには受けるか知らないけど
旧世代の私はついて行けない。もうちょっと明るい内容が欲しい。
貫井徳郎さんは読者
の中で非常に暗く重い作風の作家だと言われているらしいが、本人は明朗な性格であり、近年は『転生』『さよならの代わりに』など、爽やかな作品を
出しているそうだ。第63回日本推理作家協会賞を貰った『乱反射』が手元にあるが、
それは最後に廻し、次は軽いエッセイでも讀むことにしよう。
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