華麗なる色彩の魔術, 丹靑   -   민속문양 [民俗紋樣]

韓國建築は, 例えば屋根の外側よりは華やかな軒の內側の方に特徵があるが, その一つに丹靑を擧げることができます. この丹靑を眺めながら私達は, 祖先の美的感覺や, 暮しの知惠などをかいま見ることができるわけです.



韓國古代の建築文化は,東洋建築文化圈の中でも中國系の影響を少なからず受繼ぎました.
中國系建築文化は主に漢族から成り,中國本土を中心にして,南は印度, 東はわが國を經て日本に至り,北は蒙古, 西は中央アジアまで幅廣く傳播されました.

韓國は,地理的に中國大陸と北側が連結されているため,自然と昔から文化的影響を中國から受けていたと思います. それで生活の基本的樣式なども,その形がほとんど類似しているといえます.しかし,それにもかかわらず,祖先達はわが國のユニ-クな土着文化に,それを適切に融化させる事で, 獨特な建築樣式へと發展させたのであります.
家屋の壁, 柱, 天井等の建築物に,樣樣な色で象徵的な繪畵や紋樣を描き入れることを指す丹靑を見ても,韓國的色彩を帶びているのを察することができます.

丹靑は主に靑, 朱, 黃, 白, 黑の5色を基本にして彩色を施します. ひろい意味では,描き入れること自體を稱しますが, 工藝品や彫刻等に繪や書を刻むのをひっくるめて丹靑と言うこともあり,書道, 繪畵の槪念も含まれているといえるでしょう.

建物に施こされた彩色はもとより,幀畵や佛畵等の彩色物もこの範疇にはいります. しかし,今日私達が丹靑と呼ぶものは, 主に木造建築物に多樣な色で模樣を描き入れ,美しさと莊嚴さを表現した裝飾を指稱します.
現存する丹靑の中で最も古いものとして,5世紀頃の高句麗時代の古墳壁畵が殘っています.
韓國の丹靑には宗敎的意味も含まれていますが, その中でも佛敎的要素が最も强いと見られるので, 佛敎の色彩感を知っていれば,それがどう丹靑と結ばれているるのかを容易く理解できると思います.

わが國の丹靑は,大きく宮殿庭系統と寺刹系統の二つに分けられますが, その相違点は, 宮闕と官衙の建物が寺刹の建築に比べ多少靜的で,雄建な味をかもしだすと言えるでしょう.

建築物に丹靑が必要となった理由として,次の四つの假說が一般的であります.
一つは, 木造建築物の永久保存の爲で, 卽ち, 建物に塗料等を塗ることで木材の腐蝕を防止する,これが最も重要な理由とみなします.
二つは, 建築材質の劣惡さを匿す爲でありますが, これは,わが國の木材の大部分を占めている松の木の表面がなめらかでないのに基因します.
三つは,宮殿の權威や,法堂の莊嚴さを誇示するための裝飾が目的で, これが, より丹靑らしきものを造り出す要因になったと解釋できます.
四つは, 記念的性格の含まれた展示, 記錄の目的です.

  


元來, 丹靑は鑛物質の顔料を使用して, 筮食いを防ぎ, 木材を丈夫に保ちつつ華麗な紋樣を以て構造的表現を高めるなど,建物がたずさえている權威を一般と區分させる役割を果していました.  
しかし,最近は化學顔料を使い, 木材の基礎處理方法も變って,コンクリ-トに丹靑模樣を施すまでに至りましたが,昔の方法で描いた丹靑は,陽射しの强い外側が30年以上, 陰になる內部では100年以上退色しなかったと傳えます.
高麗中期に建築された鳳停寺, 修德寺. 浮石寺等には200年前のものと推測される丹靑模樣が今だに氣品あふれる形を保って居ます.

丹靑の種類はいろいろ有りますが,一般的に5,6類を擧げられます. いわば假漆丹靑, グッキ丹靑, モロ丹靑, ならびにオルグム丹靑とも呼ばれる金모モロ丹靑, 金丹靑等があります.
丹靑紋樣の構成は,建築物の部位に依り表現が異なります.

まず,最上部分の天上を示めす部位には,天界の神格を現わす天井紋樣を描き入れます. 次に,空の樣樣な象徵的世界を表現する五色雲, 虹, 蓮花などを天井を支えている副材に描います. そして,柱には,五色の雲とか,神聖な衣が搖らぐような紋樣を入れます. 最後に, 柱の根本には現世の人物の權威や尊嚴性を表現した朱色, 靑色と以て單調に表現します. このすべては,自然と調和した形を成し,自然に順應,自ら一體になろうとする儀式を反映したものといえます.
端麗に反りあがった軒先に施した五色の丹靑は,土色の煉瓦と絶妙な調和をなし,長い月日を通して私達の目になじんできたものです.

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