昔を偲ばせる雨の音   -   잡문 [雜文]/日本語

日中超猛暑でへとへとになり, 床に就くと雨の降る音がかすかに聞こえた。
でも気温はなかなか下がらない。寝付かれぬ身を持て余しながら
蒸し暑い闇の中でつまらぬことをあれこれ考えていると頭がどんどん冴えてくる。

二人の兄と妹に囲まれて、幼い私は毎日が面白くまた楽しかった。
やさしい兄達、読書好きな彼らの部屋にはいつも興味を引く数多くの本が本棚に
並べてあった。小学生の私は、理解できないところがいっぱいある日本語の小説等を
こっそり抜き出してきては飽きもせずにせっせと讀んだが、その癖が今まで続き、
乱読癖が身についてしまったのかも知れない。
二人の兄は歌も上手で、ギターを鳴らしハモニカを吹きながら良く唄った。
長兄はちょっぴり音痴で、半音が狂うところがあるけれども、かまわず陽気に唄う。
しかし次兄は驚くほど歌が巧くて、とにかく聞いているだけでほのぼのとした
気分になる。
何処で覚えるのかクラシックから演歌に至るまでレパトリーも豊富で、ブラームスの
大學祝典序曲の中の'きれいな薔薇'などは、3部合唱をパート別に教えてくれ、
私がまたそれを仲好し二人に教え、暇ある度に合唱した。半世期経った今も
三人顔を合わせば所かまわずハモるからあきれる。

雨の音が少し激しくなった。ふと兄たちが良く唄った雨の歌が頭に浮かんだ。
雨が降り出すと、長兄は「ある雨の午後」を、次兄は「雨のブルース」を好んで唄う。
不思議なことだが、1940年代の幼い頃覚えたこの二つの歌を、私は歌詞までちゃんと
覚えていて、この頃も雨の日には知らずに口ずさむ。。。

「ある雨の午後」
雨が降ってた しとしとと  ある日の午後のことだった
君と僕とは寄り添うて  雨の舗道を濡れながら
二人愉しく歩いたね

雨に濡れても 二人きり ある日の午後のことだった
肩を並べて 寄せ合って  話し疲れて どこまでも
二人黙って 歩いたね

「雨のブルース」
雨よ降れ降れ 悩みをながすまで  どうせ涙に 濡れつつ
夜ごと 嘆くには  ああ かえり来ぬ心の青空
すすり泣く 夜の雨よ

暗いさだめに うらぶれ果てし身は 夜の夜道を とぼとぼ
ひとり さまよで  ああ かえり来ぬ心の青空
ふりしきる 夜の雨よ

'잡문 [雜文] > 日本語' 카테고리의 다른 글

私の日記, その六  (2) 2010.10.16
Love is a many splendored thing  (2) 2010.09.14
私がスペインチームを応援する理由  (0) 2010.07.07
私の日記, その四  (0) 2010.04.26
私の日記、その三  (0) 2010.02.08