古宮に染まる秋 - 화상 [畵像]
勿体なく思える秋日和です。
ーあ、日本文化院へ本返すの忘れてた
外出する言い分を見つけたので、いそいそと家を出ました。
家の前の大きな銀杏は見事に紅葉してますが、
大通りの並木はいまいちです。しかしながら
秋が深まっていることは青く晴れ渡った空や
頬にあたるさわやかな風で十分感じられます。
日本文化院付近はいつも静かで人もまばらです。
隣りの雲峴宮の紅葉に魅せられて中に入りました。
古い建物が昔の様様な歴史を抱いたままひっそりと構えています。
ああ、ここで高宗が生まれ十二歳になるまで育ったのだ。
幼い頃木登りして遊んだと言われるのがこの松か。。。
私は縁先に腰を下ろし、不運な皇帝を思い浮かべながら
澄みきった空に流れる雲を見上げました。