コンピュ-タ-で何ができるの?   -   잡문 [雜文]/日本語

我國にコンピューターのブームが起り始めた頃のことです。
テレビでコンピューターの說明をする若い男性に、
  ‘コンピューターで何ができるの?'と、傍聽していた一人の爺さんが聞くや,  
‘コンピューターで出來ないことが何かと聞かれるのが速そうですね’と答えるのです。
-なんと生意氣な, いくらなんでも機械だもの限界が有るはずなのにー と思いつつ、
自分と関係ないことながらも良い氣がしなかったものです。それが、出來ないことなど
一つもないと、若者がうそぶいた、あの怪物を、大分歲月が流れた後, 私も
いじるようになったわけです.

コンピューターを習いながら、その多樣な機能に數えきれないほど驚かされましたが、
今も尚私は, 考えもしなかった高度の性能に接する度にびっくりし敬服するのです。

Homepageらしきものを立ち上げたものの、メンテに惱むことしばしば、考えたあげ句、
季節の寫眞などで埋め合わせるのも良いだろうと、デジカメを購入しました.
デジカメは名の通りコンピューターのモニターにだけ撮った寫眞を載せられると
思ってましたが,後になって印畵も可能であることを知りました. ちょうど
友達と旅に出かけた時の寫眞が手元にあったので, コンピューターとは縁のない
者どもに印畵して配れば喜ぶだろうと、 息子にメモリスティックとか呼ぶ
小指より小さなケースに寫眞を入れて貰い、大通りのカメラショップに出かけましたが、
そこで私はまた驚くべき光景を目擊したのです.

店主に見える40代の女人がメモリスティックを受け取ると、
それをパソコンに繋ぎながら, サイズと枚數をたずねます.
‘大きさは5x8ですか、あれにして。枚數は寫眞に寫った頭數だけ作ってほしいわ。
で、いつ受け取りに來れば良いの?’
モニターを見つめてなにやら行っていた彼女が、
‘すぐできますから、今暫く待ってください’  と答えます。    
私は、おや?と思いながら片隅の椅子に腰を下ろしましが、その時、ゴツンゴツンと
かすかな音が鳴り出すので, なんの音だろうと頭を上げると、パソコンに連結された
機械から寫眞が, それも兩端から、するっするっと落ちてくるではありませんか。
おもわず立ち上がり機械の前に近づきました.
‘わあ, すごいじゃないの’ 私の歎聲に
‘でしょう? これ1億ウォンもする機械なんですよ’

印鑑証明が必要になり、新しい判こを作ることになりました。
以前、町の役所へ實印を登錄したことは覺えていますが, それが實にみすぼらしい
使い捨て用の品物だったので、この際少しましな判こに取り變えようと思ったわけです。
用事でダウンタウンへ出かけたついでに、目についた印章屋へ入りました. 中年の男が
まず材料を選んで、次に名前を書いてくれと言います.
象牙, 石材, 木材など、様様な色や形で、價格も千差萬別でした。
手頃なものを選んで店主に渡し、紙に名前3字を漢字で書いてよこすと、彼はパソコンの
前に坐りキーを打ち始めます。モニターにハングルの私の名前が映ったので
‘漢字で彫ってほしいの’と言うと、
‘まずハングルで書き漢字に變換するんですよ. 書體は何にします?’
‘そうね, 4、5種類見せてくださいな’
モニターに次次と書体が現れましたが、結局篆刻文字を選びました。
彼が頷き、材料を側の機械に入れると、ジージーと機械が鳴りだし、
‘文字の劃數が少いからすぐ出来上がりますよ’ 

てっきり彼が一方の眼ににレンズのような物をつけ、背をまるくして手で彫ると
思ったのが、コンピューターと機械の共同作業とは! 
まったくヒトを驚かせる世になりました。