晩秋の濟州道旅   -   기행문 [紀行文]

無神論者の私が佛敎親善グループに加わって出かけるのに何となく気がひけたが
心の溫かい友の集まりだと知っていたので、ままよ、と付いて行った濟州道旅行だった.
出發の前日、季節外れの雷を伴う風雨が激しく、もしや待ちに待った旅行が
パーになるのではと居ても立っていられなかったが、翌日はからりと晴れた晩秋の
日和、それでも氣溫がだいぶ下がったので上着を半コートに替えた。

11月末だと旅行シーズンではないはずが、なんと觀光客の多いこと, 何處も彼處も
觀光バスがずらりと竝び、この頃は中學の修學旅行もアップグレードされたのか、
空を飛んで來たみずみずしい少年小女たちが行く先先に溢れていた。

旅行社で私達の年齢にふさわしい、ゆったりしたスケジュールにしてくれたので、
無理することなく歩き回った三日間だった. おまけに、思いやりのある心優しい友達に
惠まれ、氣兼など要らずただ樂しむだけで良かったのだ。
佛の弟子達よ、ほんとに心から感謝しまーす.

 


        


朝から海岸道路を走りつつ果てもなくつづく海に醉う.
さざ波, 水平線にぽつりと浮かぶ点のような船二隻, その上に降り注ぐ日差し、
あーあ、今まで生きていて良かった!
パッケージ旅行には欠かせないショーを觀に行く. 中國曲藝とモンゴル馬上ショーだとか.
幼い頃、町に現れたサーカス團を思い出させるテント状の舞台の前に席を取った.
小一時間ぐらい披露するショーはたいしたことなかったが, 10歳内外のチビ二人が
馬の上で笑顔を作りながら必死に曲藝する様子をながめるうちに、可哀想な氣がして
ろくに拍手を送ることもできなかった.

 
       
        
                

ドラマ ‘チャングミ’の撮影場所と大きな看板を立てた松嶽山を訪れた.
‘チャングミ’のラーストシーンを撮ったと言われる洞窟を見るため、大小様樣な
火山灰の固まりがごろごろしている砂場を歩く.
崖の下の方にある, ドラマセットに使われた洞窟は、第2次世界大戰末期
日本軍により魚雷艇を隠すため掘られた人工洞窟だそうだ.
怪物が飛び出しそうな黒々とした窟をちょっとと覗いた後踵を返した.   


柱狀節理, 運転とガイドを兼ねたワンバリ金(ミスター金の濟州道方言)が
熱心に說明するのだが、なんのことかさっぱり判らなかったのが、いざ訪れてみると、
百聞は一見に如かず、目前に廣がる表現しきれない自然の神秘に、我知らず、
うわー、すごい! と唸ってしまった.
遠い遠い昔、地殼變動によって成り立った六角形の黒い石柱群,
ノコギリで切り揃えたような六角状の石床を眞っ白い水しぶきが覆い、
やがてすっと消えて行く。壯觀にぼうぜんと見惚れた.

 

 


'濟州ミニミニランド'で思いがけない世界一周旅行を樂しむ.
1万5千坪の敷地に世界で名の知れた建築物をミニアチュアで造って置いたが,
精巧とは言えないまでも、一目でどの國のどんな建物なのか判るように製作され
寫眞やテレビで見たよりずっと實感がわいた.
一行と記念撮影. みんな歳より若くきれいに撮れてほっとする.

南濟州郡に位置する總合休養觀光地'日の出ランド'は、天然鎔巖洞窟である
ミチョン窟を中心として水邊公園,中央芝生、仙人掌ハウス、アートセンターなどなど
から成っていた.
數十萬個の石で築きあげた洞窟の入り口は見事だったが、急な石畳を降りればならず
危なくて諦めるしかない。順路に從い歩き出した。きれいに手入れされた亜熱帯散策路は
南國に紛れ込んだような錯覺を起こさせる。
途中の休憩所で、仲間の一人が振舞う串さしおでんを頬張った. 



         

ドラマ'オールイン(All in)'のロケ場所の'ソブジコジ'へ辿る道は若者たちで
いっぱいだった。遠く見える聖堂と燈臺, 崖に砕ける波しぶき...
登り道の中程に立てられた看板を前にして寫眞を撮っていると、後ろで英語のような
言葉が聞こえ、仲間が私の袖を引く。新婚夫婦に見えるカップルが自動シャッターで
紀念寫眞を撮るつもりが、どうも私が邪魔になるらしい。
‘あ、ミアンヘヨ’ と言いながら退けると,
‘あら、韓國の方なんですか, すみません’
ーなるほど、日本や中國の觀光客が多く訪れるので私まで外國人に見間違えたんだー
くすっと笑った.
結局足腰に自信のある二人の友だけが上まで昇り、私は中途でギブアップ,
しかし悔いはなかった.



夜の8時40分發飛行機で歸る予定で、夕飯は海女村で鮑粥を食べることにした.
海女村といっても海女達が海に潜って作業するのを觀ることの出來る村ではなく,
海邊のマンモス簡易食堂で新鮮な鮑を選び、かゆを作って貰う、まあそんな所だった.
粥が出來上がる間、暮れ行く海を名殘惜し氣に眺めながら散歩した.



空港に向うバスの窓ガラスに映る夕日がとりわけ赤く見えるのはなぜだろう.
すすきと黒鐵黐を堪能した, 滿ち足りた旅行だった.


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