札幌 - 기행문 [紀行文]
座席を廻し三人が向い合って坐っていると發車直前に
ジョルジオ.アルマニ風バ-バリを纏ったすかっとした30代の靑年が空いている私の側に
輕く頭をさげながら掛けた.
私達は話を打ち切り, 彼が本を出して讀み始めるや, 品定めでもするように上下を眺めまわした.
札幌驛は北海道隨一の都市の玄關らしくただっ廣い.
すごい人波に押され外に出ると驛からまっすぐ伸びた大通りは
色とりどりのネオンに埋もれていた.
5時が過ぎたばかりの北國の空はすでに暗黑, タクシ-を拾い,
Aが厚生年金會館と書いた紙切れをドライバ-に見せるとうなずいて動きだした.
年金會館というので古い小さな建物と思っていたが, 何と驚くほど立派なマンモスホテルだった.
週末で結婚式でもあるのか華やかな振り袖姿の若い女性や, タキシ-ドを着けた男性が
ロビ-のあちこちに佇んでいた.
部屋に荷物を置き再び外に出てタクシイをひろった.
ずっとただの車ばかり乘ってたのがいちいちタクシ-代を拂ってみると馬鹿にならない額で,
何かもったいない氣がする.
大通りで降り百貨店に入った. 女達はどうしてこうも百貨店を好むのだろう.
ぜひ求めねばならない品物があるわけでもなく,ファッション界ではたらく
キャリアウマンでもないのに, 各階の隅隅まであさりながらむだ步きをする.
地下の食品部は閉店間際の騷騷しさの中で殘りの賣りさばきに必死だった.
おのおの必要な物を少しづつ求めた後, すぐ夕食を取るからと止めるのを無視して,
私は美味しそうに見える太卷き壽司を買った.
驛の地下食堂街で簡單に食事をすませホテルにもどった.
順番にシャワ-を浴び私がお茶を入れると, '
すし何處へ置いた?'と二人が同時に言うので思わず苦笑する.
翌朝知人がまた迎えに來た.
午後の航空便で歸るので荷物を車につみ市內觀光に出掛ける.
昨夜のきらびやかな大通りは何處へやら, 町全體ががらんとした灰色に變っているのは
日曜日のせいだろうか.
冬季オリンピックが行なわれたジャンプ臺に昇り札幌市內を見下ろし,
時計塔で知られている博物館で彼等の開拓史をうかがったり, 展示された馬車に乘って
記念撮影を撮る間にも時は休むことなく流れ行く.
近代美術館で催している日本繪畵展を觀覽したのは大きな收穫だった.
尨大な北海道大學のキャンパスを車で走りながら, 建物が以前東崇洞にあった
ソウル文理大に似てるような氣がしてならない.
アメリカから招聘されたクラ-ク初代學長の胸像にはちゃんと彼の名言,
'Boys, be ambitious!'が刻まれていた.
黃色く染った銀杏の落葉を踏み, 晩秋を全身で感じる.
知人は千歲空港まで私達を送ってくれた.
'ほんとにお世話になりました. で, いつ頃ソウルへもどりますの?'
'さあ, 當分の間はここを離れないかも....'.
今度は登別のような大聲ではなく靜かに別れを惜しんだ.
やがて私達は手を振りながら保稅區域へ入った. - 終り -
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