yoohyun 2017. 9. 28. 11:02

 
あ・ま・く・さ(天草)9/1
青い秋空  まぶしい日差し  空気きれいで  爽やかで  
足が痺れる  またかと嘆き  靴を脱ぐ母  寂しそう          
赤い唇  睫毛も長い  黒い瞳が  冴えていて 
荒い波越え  間もなく着くぞ  国へ帰った  叫ぶ人

お・は・や・し(お囃子)9/6
お国どうなる  はっきり云えよ  やがてつぶやく  知るもんか
遅く帰って  早々つまむ  焼いた草餅  シロップ付け
押えきれない  話も出来ず   闇で静かに  忍び泣く 
老いたもんだと  初めて知った  やつれ顔には  皴だらけ

ほ・う・さ・く (豊作) 9/11
星がちらほら  うっとり仰ぐ  さっとそよ風   雲流れ 
本を受取り  嬉しさあまり  サンキュウ言って  口付けし 
頬を赤らめ  頷く彼女   誘い成功   苦労した
誉めてやろうと  後ろへ回り  さらり抱くや  クク笑う 

け・い・ろ・う (敬老)  9/16 
景色優れて  いつまで見てた  ローマ浮かべる  うっとりと
ケーキ受取り  いい気になって  蝋燭灯すや  浮き浮きし  
結構易くて  一度に覚え  ロシア民謡   歌い出す
煙吐き出す  意地悪親父  炉端せしめて  疎まれる

あ・き・な・す(秋茄子)9/21
開けた小窓に  きれいな月が  中を覗いて  過ぎ通る
秋が訪れ  気持も晴れて  波を見に行く  涼しい日
兄に訊いたら  昨日の事だ  何度言わせる  凄い声
呆れ果てたよ  君等のしぐさ  涙見せても  済ませぬぞ  

し・そ・の・み (紫蘇の実)9/26 
下で仰いだ  聳えた大木  野原いっぱい  緑の葉   
知らんぷりして 側まで来ては  のほほん笑って 見つけたぞ    
叱り飛ばすと そ知らぬふりし のっそり出て行く 妙なやつ
死相見つめて その場に倒れ  喉を詰まらせ  身もだえし