잡문 [雜文]/日本語

日差しのまばゆい秋日和

yoohyun 2005. 11. 3. 10:39
カーテンをいっぱい引き、居間の隅々までひかりを迎え入れる.
針の落ちる音さえ聞こえそうな静まりかえった朝のひととき.
ここ数日風邪氣味に目眩まで重なり体調がすぐれなかったのが
昨夜夢も見ずぐっすり眠ったせいか、今朝はすこぶる良い氣持。
体の具合いが悪いとき、じっくり日向ぼっこすれば
嘘のようにコンディションを取りもどすといった娘の話を思い出し,
讀みかけの本を手にして、ぽかぽかと溫まったソファにからだを橫たえた。

十月は何かに追われるように過し、テーブルに積まれた本は埃を被ったまま。
借りてきた二冊の本は、返す日が過ぎたのに手も付けずに放置され、
お土産に貰った小說二冊も、片方だけようやく半分ぐらいんだ状態だ。
これだと人の前で本讀むのが趣味だなんてえそうにない

久しぶりの戀愛小說だからだろう、すいすいと前に進む。
ページを捲る時のヵサッと鳴るかすかな音、全身に當たる秋のまばゆい日差し、
私は物悲しく繰り廣げられるラブストーリーに知らず知らずのめり込んだ。

何よりも先ず小說の背景がすばらしい。昔からの傳統を大事に守り承ぐ山村、
夏が過ぎ去る前に催す祭りで、村全体が一つになる三日間の晝夜がきれいに描かれる。
静靜と坂道を一團の男の踊り手が現れ、後に女たちが舞いながら通りすぎると、
鼓弓が鳴り、呼應するように三味線と小太鼓がリズムを奏でる'おわら風の盆踊り'
私は活字を追いながら、八尾という村の盆踊りにどっぷりと漬かるのだった.....

           
                     






                          

       

       

        (畵像は安房守さんのホームページから頂戴しました)